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月に一回ほど、物語やイメージなど抽象的な出来事を発信します。
子どもの頃抱いたファンタジー(楽しい空想イメージ)を大切にポケットにしまって、いつの間にか忘れてしまった大きな人たちがいます。
そんな大きな人たちがポラーナの杜で過ごすうちに…気付けば忘れていたファンタジーが握った掌の中に戻ってきました。
​このページでは少しずつ、少しずつ、もう忘れてしまわないように…手のひらの上のお話を大きな人たちから皆様にお届けいたします。

9月テーマおとしもの

森で見つけた小さな小さな小さな落とし物…。
部員たちで思いを巡らせ、作文ゲーム。
みんなの想像が合わさっておもしろい物語が始まりました…。

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朝日がのぼって

カタバミの黄色い花が目をさましたとき

あおぞらにぽっかりうかんだ

綿菓子のような雲の上で

あわてんぼうの小人さんが

ウッカリス屋が馬のまつ毛と朝靄でザクザク編んだ

みざらしの靴下を

脱いだ

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8/30 わたしが森で靴下をみつけました。
とりあえず、学校があるのでバス停まで持っていきます。
だれもいません。
バスを待っている間に靴下に名前があるかみてみました。
靴下は小さすぎてだれもはけません。
わたしは元の場所に靴下をおきました。

次の日また森に行きました。
まだ靴下は昨日の場所にあります。
​わたしが靴下を取ろうとすると小さな落とし穴に落ちました。
靴下も一緒に落ちました。
わたしはすみずみまで見てみました。
すると不思議なことに名前が書いてありました。
昨日はなかったのに!

「ピト」と書いてありました。
また元の場所に戻してみます。
わたしはバスで学校に行きました。

そして帰り
また森に寄ってみます。
靴下はまだあります。

わたしは家に靴下を持って帰りました。
ご飯を食べて自分の部屋で
また靴下を見てみると
今度は名字が書いてあります!
「ヒト・ピト」と読めました。
わたしは「靴下を落としていますよ」と手紙を書きました。
そして次の日また森に行って手紙を靴下があったところにおきました。
学校の帰り、森にいくと落とし穴に葉っぱの手紙がありました。
そこにはこう書いてありました。

「靴下を拾った誰かへ
子どもが履いていた靴下です。
もう一つは机の上に大事に置いてあります。
拾った靴下はあなたにあげます。
どうもありがとう」

小人のお母さんからの手紙でした。

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